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【新着講師紹介】谷口行海先生:司法試験のベテラン家庭教師に聞く!指導する上のポイントと教える魅力とは?

LEAPでは多くの魅力的な先生が指導に当たってくださっている。LEAP講師陣の魅力をお伝えする本企画。今回は、数名の司法試験・予備試験の受験指導経験を持ち、第70期司法修習生でもある谷口先生に家庭教師をする上でのポイントや教える魅力について伺った。

谷口 行海 さん
・2011年3月 慶應志木高校卒業
・2015年3月 慶應大学法学部法律学科卒業
・2015年4月 東京大学法科大学院入学
・2015年  予備試験合格(同大学院5位)
・2016年  司法試験合格(同大学院在学中)

“中学の数学の授業での出来事がきっかけで、教えることに興味をもつように”


Q. そもそも、どうして家庭教師のお仕事を始めようと思ったのですか?

一言で言えば「教える」という仕事が好きだったからです。中学生の時の数学の時間に、自分と同じ学年の高校受験生(友達)の前に立ち、問題を教えることがありました。「学校の先生よりも、わかりやすい!」と言ってもらえ、それがとにかく嬉しくて。

同学年の自分だったからこそ、同じ目線に立って教えることができるんだと思い、教えること自体に興味を持つようになりました。この十年以上前の経験が関係していると思います。

高校生・学部生時代、中学受験や高校受験の生徒を指導していた経験もあります。

Q. 司法試験受験生を教え始めた時、「自分には荷が重すぎる」等プレッシャーを感じたことはありますか?

特にありませんでした。確かに、知識だけみれば予備校講師に劣る部分もあると思います。

しかし、実際に指導をしてみて実感したのですが、司法試験家庭教師の場合は細かな知識の量よりも、どうやって合格というゴールまで進むか、の道筋を立てることが大切です。

また、知識だけとってみても、直近の司法試験に合格した自分の方が、覚える内容を絞り込めることもあります(暗記対象を絞ることも、司法試験では重要です)。だからこそ、予備校講師でない自分が指導にあたるべきだし、それに重荷を感じることはないですね。

Q. 中高受験の家庭教師と司法試験受験の家庭教師とで、異なる点はなんですか?

求められている能力が違うと思っています。中高生の家庭教師の場合は、そもそも、「生徒のやる気を出させる」ことに注力をすることが多くあります。面白い教え方をできるようにしたり、少し雑談を挟んだり、といった具合に努力していました。

しかし、司法試験受験生の場合は、やる気のある生徒の方が多いです。やる気はあるけどどうしたらいいかわからない、そんな受験生が多いんです。

だからこそ、どういうスケジュールで進めば合格できるのか、どういう知識をどのように覚えれば合格点に達するのか、と言った指導がメインになります(これって予備校じゃ学べないですよね。)。要は、根本的な指導姿勢が異なります。

“何回も、見直して、自分の授業を高めてゆく”


Q. 最初から、そんなにうまく司法試験受験生を指導できていたのですか?

そんなことは全くありません(笑)。最初の頃は、終わらせようとしていた内容が終わらず、授業が1時間以上も長引いてしまったことがありました。先生も大変だし、生徒も予定が崩されてどっちもいいことないんです。

そこで、毎回毎回反省し、予定の組み方を見直したり、生徒の理解度によって説明に濃淡をつけることを意識するようにしました(家庭教師用のノートもつくりました。「OOさん、○月×日~、~の説明にあたり…」ってな感じで。)。

そうやって少しずつ、改善を加えていき、今では時間の範囲内で、予定通りの内容をカバーできるようになりました。ここは経験値を貯めるしかないです(笑)。

“相手にとって本質的に必要なことを見極め、指導する”


Q. 初回授業ではどのような準備をなさっていますか?

初回の面談では相手の現状を理解し、相手にとって必要なことを見極めるようにしています。(僕の場合、一時間くらいお時間を頂いて話し合います。)

具体的には、どの科目に不安を持っているのか聞いたり、生徒さんの答案を持ってきてもらったり、使っている判例集・まとめノートを見せてもらったりしています。

その上で、生徒に何の能力が足りていないのか、単なる知識不足なのか、それとも論文の書き方がいまいち分かっていないのか、等々を見極めるようにしています。

これをしないと今後の指導方針が定まらないです。非常に重要な時間ですね。「相談だけどもお気軽にどうぞ!(もちろん無料です)」と、僕は言っています。

Q. 毎回の授業前では、どのような準備をなさっていますか?

授業のタイムスケジュールを作り、一人でリハーサルをしたり、指導する科目の判例を読み返したり、授業用プリントを作ったりしています。

「人に教えるにはその物事を10倍生徒より分かっている必要がある」と言われています。質問に備え、自分が受験生の時には読んでいなかった細かい部分までチェックしたりし、自身の法律知識も深まりました。

谷口先生の刑事訴訟法授業、総論用プリント。赤は谷口先生の自分用のメモ。

Q. 谷口先生の授業はどのように進んで行くのでしょうか?

僕の授業では、だいたい1科目あたり3時間で指導が終わるように計画立てています。

最初の1時間でその科目の総論の講義をします。科目の考え方や勉強方法の確認ですね。その後の2時間で、提出してもらい添削済みの答案を使って、「解説」をします。(場合によっては、最初の2時間で、書いてもらった答案の一つを見ながら、総論講義をします。「具体的に何が答案上問題なのかを指摘しながら、勉強方法を勉強する」って感じです。)

「解説」は一行一行、一緒に丁寧に行います。その際、僕の書いた答案と見比べて、どこの知識が足りていないのか、理解しきれていないのかを確認し、改善する、というスタイルを取っています。

知識よりも思考過程を身に着けてもらい、試験会場で自分で問題を解けるようにする、のが僕の授業です。もちろん、その他のご要望も可能な限り承っていますが。

“熱意を見せて、生徒との信頼関係を築く”


Q. 生徒との信頼関係を築く上で気をつけていることはありますか?

僕は、生徒に対して、熱意を示すことで信頼してもらっています。確かに、たった数年前に司法試験に受かった自分を一回の指導で信頼してもらうのは難しいかもしれません。

しかし、一回一回の授業を丁寧に積み重ね、一つ一つ生徒の疑問を解消していくことで、生徒の方々から徐々に信頼して頂けるようになりました。

毎回の授業を通し、信頼関係を築き、何かを持って帰ってもらう。前回言ったことを次に提出する答案に反映してきてくれるのはとても嬉しいですね。信頼してもらってることが伝わってきますから。

“わかりやすい授業をするために、3つのことを意識しています”


Q. 指導をする上で気をつけていることはありますか?

生徒の学力に直接結びつくような授業をするように気をつけています。具体的には、3つのポイントに気をつけています。

1つめは、大切なことは4回言うこと。ここ大切だよ!と言われても、1回で覚えきれる場合は少ないですよね。また、同じことを二回言ってても、「先生、大切なことは二度言ってほしいです。。。」と言われたこともあります。

だからこそ、試験の肝となるような重要ポイントは、1回の授業で少なくとも4回は繰り返し伝えるようしています。真に身につけてもらうためには、同じ授業の中で、角度を変えて4回以上説明することが大切だと考えています。

2つめは、答案に反映できるくらい具体的な指導をすることです。例えば、規範を確認するだけでなく、どうやって答案へ反映させるのか、そもそもこの答案では反映されているのか、等具体的に説明するようにしています。

生徒の書いてきてくれた答案を題材にする。これは一番点に結びつく勉強法で、かつ、家庭教師を用いることの最大のメリットだと思います。

3つめは、着地点を明確にすることです。一通り説明をした後に、「つまり」や、「まとめると」といった言葉で今まで説明したことをもう一回復唱しています。

最後に着地点を明確にすることで、生徒の頭の中を整理させることができます(このインタビューも、着地点を明確にするように努力して答えているので、よかったら確認してみてください。笑。「問いに答える」は、答案において最も重要なルールですね。)


“生徒への成功体験を作ってあげることで、合格に結びつく指導を”


Q. 他に指導をするにあたって気をつけていることはありますか?

「生徒に自信を持たせるようにする」ことを気をつけています。具体的には、相手に自分で答えを見つけてもらうようにしています。「設問1では~が問題だったけど、じゃあ僕が今から設問2の~で、何を直した方がいいと言うと思う?」的な感じで。

 自分がずっと説明しているだけではなく、少し前に説明した内容をあえて質問して、相手に答えてもらう。生徒には、質問に答えられたという成功体験を作ることで、「次、この問題が出てきたとしてもきっと答えられる!」という自信を持ってもらえるようにしています。一対一の対応ができることも家庭教師ならではの魅力だと考えています。

“家庭教師を通して、生徒と一緒に成長するということ”


Q. 家庭教師をする中で感じたやりがいはなんですか?

一番は生徒に感謝されることです。「先生のおかげでわからなかったところがわかるようになりました!」等の言葉をかけて頂いた時は、「頑張ってよかった!」と素直に嬉しい気持ちになります。

また、生徒と一緒に自分自身の成長を実感することも少なくなく、やりがいになっています。その中でも、特に3つのことで自分自身の成長を実感しています。

1つめは、法律の内容に関する知識が深まったことです。生徒に教えるというために、今まで理解していなかった細かい部分にまで気を配って、授業の予習をするようになりました。

なので、司法修習の予習課題等を解いていても、覚えていることが多く、法律知識の自信を得ることができました。感覚が鈍らないことは大切なことです。

2つめは、時間管理能力です。与えられた時間をどう使うか、どうやって生産性高いものにするか、を考えるようになりました(受験生の時の〈予備〉70分ないし〈司法試験〉120分より真剣に考えています。笑)。

また、完成度の高い計画を立て、その計画を確実に実行していく能力を身につけました。これは、働き始めた時に、すごい重宝するんじゃないかなぁと思っています。

3つめは、コミュニケーション能力です。授業中、生徒の顔色を見ながら、相手がどこまで分かっているのか、分かっていないのかを把握して、想像しながら話すようにしているからでしょうか(どこでメモをたくさん取っているか等も見ています。)。最近は、家庭教師をしてない時でのコミュニケーションも上達したように感じています。

Q. 最後に一言、LEAPの講師を考えている皆様に一言お願いします。

僕も司法試験の家庭教師を始める前は、どうやったらいいんだろうかと、結構悩んでいました。でも、今思えば、それは必要な悩みだと思います。悩んで考えてやってみる。それで至らない点があったとしても、修正していけば大丈夫。

熱意をもって教えれば、必ず生徒の役に立つことができます。そして、役に立つことができた時、必ず自分も成長しています。

自分の知識や方法論を生かして働ける仕事が他にあるでしょうか?あなたを必要としている受験生があなたを待っています。講師、はじめてみませんか?(僕自身、LEAPの講師として一緒に働ける日を心待ちにしています!)

◇◇◇

12月3日から司法修習を控える谷口先生。その中でもお忙しい中、お時間を取ってインタビューに応えてくれた。

彼の修習地は神戸を予定しているが、修習中もSkypeなどを通して指導に当たる予定とのこと。私自身、谷口先生のお話を聞いて、自分まで指導をしてもらいたい気持ちになってしまった。自分のためにこんなに一所懸命になってくれる先生を持てる生徒は、どんなに心強いだろう。そして、一人一人と真摯に向き合う谷口先生のような方に弁護してもらえる依頼者はどんなに幸せだろう。

彼のような人材が、今後の法曹業界を担い、盛り上げてくれると思うと、こんなに嬉しいことはない。

◇◇◇

谷口先生、お忙しい中お時間頂き、ありがとうございました。今後も、LEAPで活躍する先生を紹介する予定です。どうぞ、よろしくお願いします。

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