勉強法紹介

【司法試験短答式試験結果発表】惜しくも不合格だった方へ。先輩合格者が話す今後一年間の方針

 

1 司法試験短答式の結果が残念なものとなってしまった人へ

司法試験を受験した皆様、大変お疲れ様でした。1日の中日を挟んで4日間の試験はとても長く、疲労感も極度のものとなります。
さて、平成29年度司法試験では、6月8日が短答合格発表の日とされました。結果はハガキで御自宅の方に届きます。ここで、結果が残念となってしまった方は、すぐさま勉強を始めるべき!と言いたいところですが、ある程度は休憩した方がいいと思います。

というのも、司法試験受験生は、受験にあたって相当程度のパワーを注いでいるのであり、肉体的にも、精神的にも、極度の疲労が未だに残っていると思います。家族や友人と過ごす時間も大切ですし、旅行等趣味がある方はそれを我慢してきたものと思われます。「受かるまで人権はないと考える」やり方も一定程度大切ですが、やはり受験生も人間なので、しばらくは人間らしい生活を送った方が良いと思います。

しっかり休んだら、現状の把握と今後の計画を立てていきましょう。

2 置かれた状況

ここで、平成28年度の司法試験を例にすると、採点対象者が6846人であるのに対し、短答合格者は、4621人となっています(ほぼ70%)。また、175点満点のうち、合計で114点を超え、かつ、憲法刑法は20点、民法は30点を超えれば合格とされました。したがって、短答の結果が残念ということは、単純に考えると、受験生の中で下位30%ほどに入ってしまっているということです。最終合格率は20%ほどですから、下位30%の人にとっては、再度受験する上位20~70%の人と新たな1回目の受験生を上回る必要があります。

一方で、短答に合格した多数の人は、9月までそれ程勉強しません。その間に、知識を忘れてしまうことも多いでしょう。そのため、短答落ちとなってしまった人は、まくるチャンスと割り切って勉強していくことが大切です。3か月の差を活かしていきましょう。

3 今後の勉強方針

その上で、敗因分析を行っていきましょう。例えば、極端な例でいえば、憲法で足切りになってしまったが他の科目は良かった場合には、憲法を意識的に学習すれば足りることとなります。足切りがなかったが基準点未満の場合には、全体的な実力が不足しているといえるでしょう。

その場合、考えられるのは、①短答の過去問をしっかり回せていなかった②過去問は回せていたが、基礎力が不足していた③両方が十分だが、精神状態や体調が良くなかった等があるでしょう。

①については、まずしっかり過去問に取り組みましょう。しかし、このような場合、論文の勉強も遅れている場合がほとんどです。基本的には勉強計画を立てた上で、論文の勉強と並行して短答過去問に取り組んでいくとよいと思います。スケジュールを立てたら、年内に一度短答の模試を受ける等して、自分の実力と残り時期のバランスを取っていくとよいと思います。

②については、「なんとなく回している」だけの可能性が高いです。過去問でも、自分の既存の知識と結び付けたりする必要があります。過去問を解いて間違えている部分については、自分の使用しているテキストに戻る等して確認することが大切となります。過去問は求められる知識、思考力のラインとなりますが、それ以外にも、どのテキストにも書かれている基本知識・思考等は押さえておく必要があるでしょう。

③については、さまざまなパターンが考えられるので一概には言えません。しかし、模試等で本番と同じような場面を作り出すことは一応可能なので、強い覚悟をもって、本番と同様に勉強のペースや体調のコントロールをして模試に臨んでいくのが有効と言えるでしょう。

4 さいごに

司法試験は、とても難しく、過酷な試験です。それだけに、おしりに火が付いた人から受かっていくのだと思います。

ちょっとの休養と、しっかりとした分析と、情熱をもって、頑張っていきましょう。

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文責:浅尾昇太:
慶應義塾大学在学中に予備試験最終合格。卒業直後の司法試験で上位合格。自身の学習において多分に先輩方から受けた恩を後輩に返したいという思いで、合格後、大手予備校にて司法試験指導を開始。多数の後輩の相談にのる。現在は、司法修習にて実務を学ぶ傍ら、LEAP CHANNELにて後輩に役に立つ情報発信を行っている。
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